Fedora16(Verne)の開発版

10月4日付けで、Fedora16(Verne)のBeta版が公開されました。まだ開発途中ですので、慣れている方以外はお勧めできませんが、最新のGNOME3.2の新機能を試すことができます。インストール方法はFedora15と変わっていません。なお、ブートローダーには、Ubuntuと同様に「GRUB2」が採用されています。また、ファイルシステムにBrtfsが採用される予定でしたが、こちらはFedora17へと延期になったようです。新機能に関しては、まだ試していないものも多いですが、いくつか試してみましたので報告しておきます。Beta版をインストールした後、アップデートしているのでrawhide相当になります。

デスクトップ

壁紙以外の外見はFedora15とほとんど変わりません。起動時のplymouthは背景が黒になっていました。Fedoraロゴの表示はFedra15と変わらず。少し起動が速くなったような気がします。

オンラインアカウント

GNOME3.2 の新機能の1つで、オンライン上の情報源を一元管理することができます。GNOME Documents、GNOME Contacts、Empathy、Evolution によるオンライン上のアカウントの利用を自動化することができるようになるそうですが、今のところ、Googleアカウントしか確認できていません。

ウェブアプリケーション

Epiphany(GNOME 標準のウェブブラウザ)を使えばWEBサイトをひとつのアプリケーションとして使用することができるようです。Mozilla Labsの「Prism」と同様な機能でしょうか?

この機能を利用するには、Ctrl-Shift-A キーを押すか、ファイルメニューから Save as Web Application を選択してウェブアプリケーションとして保存すれば、アクティビティ画面からそれを起動できるとのこと。
まだ、試していません。

GNOME Documents

オンラインアカウントとの統合により、「ローカル/オンラインを問わずドキュメントの検索が同じようにできる」とのことですが、今のところ、Googleドキュメントしか扱えないようです。

ローカルファイルはどうやって登録するのか不明。まだ未完成?

【インストール】
$ sudo yum install gnome-documents
オンラインアカウントでGoogleアカウントを登録すれば、Googleドキュメントがアイコン表示されます。アイコンをクリックするとプレビューされ、右クリックで「Googleドキュメントで開く」または「お気に入りに登録」が可能です。

Sushi

Nautilusのファイルブラウザの中にあるムービーや音楽、写真、およびその他のファイルをすばやくプレビュー表示する機能。Gloobus Previewに似ていますが、バッファーに保存されたデータではなくファイル選択したデータを直接表示します。プレビューの表示/非表示はスペースキーで切り替えます。


左上はeog(Eye of Gnome)での表示、右下がsushiによる表示。サイドと下部のウィンドウ枠がなく、非常にシンプルです。

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